suzuneの読書記録

私の読書記録です

「君の色に耳をすまして」が教えてくれた人と関わる大切さ

「君の色に耳をすまして」

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(amazonより)

8月3日 再読

前書き

私の大好きな作家さんの作品。
この作者である小川晴央さんは「僕が七不思議になったわけ」で第20回電撃小説大賞で金賞を受賞し、作家デビューを果たした。
「僕が七不思議になったわけ」も読者を引き込む仕掛けがあったり、最後のどんでん返しなどはとてもよかったが、今回の「君の色に耳をすまして」もとてもよかった。

あらすじ

声の色が見える僕は、透明な君に恋をした。
『僕が七不思議になったわけ』の著者最新作!
芸大に通う杉野誠一は"声の色"で見たくもない人の感情や嘘が見えてしまうことに悩まされていた。そんな彼がキャンパスで出会ったのは声を失った透明な女の子
『川澄真冬』と書かれたメモ帳で自己紹介をした彼女は、誠一の映像制作を手伝いたいと申し出た。不審がる誠一の前に、古ぼけたカセットが置かれる。そして、彼女は手伝う条件として、テープに録音された姉の歌を映像に入れて欲しいという。
声の色を気にせず話せる彼女に惹かれ、生まれて初めて心の色を知りたいと願う誠一。だけど、彼女の透明な色には秘密があって――。(amazonより)

感想

声の色が見えるという誠一。私も見えたら便利だろうな。嘘とか普通に見抜けるんだろうし、その人の本心もちゃんとわかるんだろうし。でも、誠一の言う通り、不便なこともあるんだろうな。この性質(?)のせいで音楽を聴きながらうつむく気持ちもわかるけどね。
そして、真冬ちゃんの秘密。真冬ちゃんには本当に騙された。真冬ちゃんは失声症っていう設定だったし、あながち嘘ではなかったんだけど、本当は声が出せるって言うのに驚いた。普通、読んでる最中で予測とかつくんだけど、これは全然分かんなかった。それに、どっちにしろ1年前までは失声症だったわけだし、嘘をついてたのは自分の都合とかじゃなくてお姉ちゃんのためだからね。
最後、真冬ちゃんが誠一の大学に来て終わったけど、あの後どうなったのか気になるな。ご想像にお任せって感じなんだろうけど、私、想像下手だからなぁ。でも、2人が幸せになるのを願うな。

最後に

私が「君の色に耳をすませて」で1番気に入ったのが、「きっと出会ったことも、裏切られたことも全部まとめて、人と繋がるということだ。人と生きるということだ。」というセリフだ。
この「君の色に耳をすまして」は人と関わるのがどういうことなのかを教えてくれた。
今、誰かと関わることについて悩んでる人に読んでもらいたい作品だった。

後書き

初めて本の感想を投稿させてもらいました\(^o^)/
今回は私の思ったままに書かせてもらいました。
まだ試行錯誤を重ねている状態なので、文が変だったり、間違っていたりすると思うので、もし見つけたらどんどんコメントして下さい!